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ご予約・お問い合わせは
- 北センター
- 052-915-8844
- 南センター
- 052-611-8044
ごあいさつ
所長ごあいさつ

伊藤 暖果
- 名古屋歯科保健医療センター 所長
「名古屋歯科保健医療センター」は、一般社団法人名古屋市歯科医師会が名古屋市の補助を受けて、市内南北2か所に設置・運営している歯科医療機関です。昭和50年12月に北センターが開所し、その後、南センターも開設されました。両センターは開設から50年を迎え、現在ではいずれも新築され、設備や人材を充実させた診療体制を整えています。
当センターでは、主に心身に障がいがあり、歯科治療の機会に恵まれない方々を対象とした「障がい者歯科診療」や、休日に急な歯科疾患でお困りの方に対応する「休日急病歯科診療」を行っています。
障がい者歯科診療においては、地域の二次医療機関として、専門のスタッフが対応しており、摂食・嚥下障害(食べる・飲み込む機能の障害)をお持ちの方の診療にも取り組んでいます。また、南センター内には「名古屋市在宅歯科医療・介護連携室」を設置し、通院が困難な方々に対して、在宅訪問による歯科診療や口腔ケア、各種相談に対応する窓口機能も担っています。
私たちスタッフ一同は、センターの理念と基本方針のもと、安心・安全な歯科医療サービスの提供に努め、診療体制のさらなる充実を図ってまいります。地域の歯科医院での受診が難しい方々が、歯や口に関する悩みを抱えることなく、健やかに生活できるまちづくりに貢献できれば幸いです。
南センター長ごあいさつ

片浦 貴俊
- 南センター長
当センターでは、二次医療機関として障がい児・者の歯科診療を中心に行っております。誰しも歯科治療への恐怖心や不安はお持ちと思いますが、障がいをもった方々はよりその傾向が強いと考えます。我々は、患者様に恐怖心や不安をなるべく与えないよう、安心して 歯科診療を受けていただくために、行動変容法(歯科に慣れていただくためのトレーニング)を駆使し、患者様を育て、安心して一次医療機関(協力医・お近くの歯医者さん)の元へ戻せるよう努力しております。
しかし、トレーニングには時間がかかるため、すぐには治療ができない方には、薬物療法 (全身麻酔や鎮静法)を併用することでなるべく患者様に負担がないように対応しております。安易に抑制してしまうと、嫌な記憶が残ってしまい、せっかくのトレーニングも奏功 しなくなったり、歯医者が嫌いになって受診できなくなってしまうこともありますので、物理的抑制下でもtender loving care の精神で対応することを心掛けております。
治療自体が大変ですので、障がいを持った方たちは、何よりも予防が大切です。日々の介護等で大変と思いますが、我々が少しでも支援できればと考えております。Normalizationの考えに則り、患者様が成長していく姿を見ながら、ゆくゆくはお近くの歯医者さんに安心して受診できるようになれたらいいなぁと、願っております。そのため、高次医療機関、一次医療機関との連携システムも構築していきたいと思っています。
また、保護者様へも通院の問題などの様々な困難性、医療従事者へは打ち明けられない不安などに、医療ソーシャルワーカーが対応しています。
当センターを利用される全ての方々へ、こころに寄り添う対応や支援をチーム医療を通して実践して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
北センター長ごあいさつ

瓜生 和貴
- 名古屋北歯科保健医療センター センター長
「No one left behind ― 誰一人取り残さない」
たとえ重い障がいを抱えていても、人は自らの意思に従い、人生を選び、日々を生きています。
障がい者医療は、普遍性と個別性が交差する領域です。
誰もが公平に、質の高い医療を受けるべきである一方で、その人が望む人生を、医療はどう支えるべきなのか。
ときに相反するこの二つの価値を前に、私たちに問われるのは、高い専門性と、深い人間性の両立です。
一人ひとりに目を向け、その人の声に耳を傾ける。
多様な困難や背景に応じた対応が求められる中で、私たちは常に「その人らしさ」と「健康」を両立できる方法を模索しています。
私たちは考え続けます。
どうすれば、その人がその人らしく生きられるのか。
どうすれば、誰もが安心して人生を歩める社会を築けるのか。
私たちは、日々その問いに向き合いながら、医療の先にある、ひとつの社会のあり方を見つめています。